学習ガイド

調査書の評定平均を確かめる 教科別と全体の計算の違い

調査書の評定平均を確かめるには、募集要項が求めているのが教科別の値か、全体の値かを先に読み取ります。評定を足す範囲と、その範囲にある評定の個数をそろえ、学校が記入する公式の値と区別して扱いましょう。

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募集要項から、出願に使う欄の名前を拾う

学校推薦型選抜の出願条件に「学習成績の状況」と書いてあったら、その前後を一緒に読みます。調査書には「各教科の学習成績の状況」と「全体の学習成績の状況」という欄があります。どちらも「評定平均」と呼ばれることがありますが、集計する範囲が違います。例えば「全体」に加えて「外国語」の条件も指定する学科なら、それぞれの欄で条件を満たすかを調べます。

次に確認するのは、対象となる時点です。手元にある学期の通知表と、学校が出願用に作成する調査書とでは、集計した時点や記録のまとまりが異なる場合があります。見込みの値を計算するなら、確定した学年の評定と、まだ確定していない成績を混ぜず、対象とした期間を用紙の上に書いておきます。

教科名の下に、対象となる科目の評定を並べる

理科を例に取ると、理科という教科の中に物理基礎、化学基礎、生物基礎などの科目があります。教科別の平均を出すには、対象となる科目の評定を足し、その評定の個数で割ります。定期考査の素点や、通知表に載る観点別の記号をそのまま足す計算ではありません。

調査書の公式な計算例では、理科の評定が3、3、5なら、合計11を評定の個数である3で割り、理科の欄には3.7と記します。表を見ながら計算するときは、修得単位数を写す列を評定の列と取り違えないようにします。複数学年にわたって履修した科目は、同じ科目名が続いても各学年の評定をそれぞれ数えます。科目名の重複として消してしまうと、分子も分母も変わります。

全体の値は、教科別の平均を平均し直さない

全体については、教科をまたいで対象となる評定をすべて足し、その評定の総数で割ります。教科別の平均値を並べ、それぞれを同じ重さとして平均すると、評定が多く記録される教科と少ない教科の重みが変わってしまいます。教科の段階で端数を処理した値を使うことでもずれが生じます。元の評定の合計と個数に戻るのが確かな方法です。

国語の欄に複数学年の評定が並び、家庭科にはある学年の評定だけがある場面を想像してください。全体の値を出す作業では、国語の各評定も家庭科の各評定も、それぞれの記録として扱います。空欄を見つけたときは、未履修か、計算時点では評定がまだないのかを確認します。判断できない欄を最低評価に置き換えると、実際の記録から離れてしまいます。

計画の例 進路面談に持っていくメモを作る

外国語の成績に条件がある学部と、全体の成績に条件がある学部を検討しているとします。紙を左右に分け、片側に学部名と要項の条件をそのまま写します。もう片側には、使う欄の名前、集計した評定の個数、自分で見積もった値を書きます。点数に直す表が大学独自に付いているなら、その換算は別の行にします。調査書の平均を確かめる作業と、大学がそれをどう評価するかを分けるためです。

学校には「いまの平均はどれくらいか」とだけ聞くより、「この学部が求めるのは外国語欄か、指定された英語科目か」「出願時の調査書はどこまでの評定を含むか」と尋ねるほうが具体的です。正式な調査書を作成するのは学校です。校内の提出期限は学校で確認し、日本の試験日程とあわせて手元の予定表に記入します。これから履修する内容については学校の試験と受験勉強を両立する計画に戻って準備を進めましょう。

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よくある質問

単位数の大きい科目の評定は何回も足しますか?

調査書の学習成績の状況は、記録された評定の合計を評定の個数で割ります。数える対象は修得単位数ではなく、各学年の科目の評定です。

学期ごとの通知表だけで計算できますか?

学期ごとの途中の成績と、学校の指導要録に記載される評定を区別します。出願時に使う記録がどこまで確定しているかは、学校に確認します。

全体の値が大学の基準を満たせば、英語の条件も満たしますか?

外国語など特定の教科を指定する条件があれば、その教科の値も別に確認します。全体の値だけでは判断できません。

出典・参考資料

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