学習ガイド

共通テストの理科基礎 実験の条件とグラフを結び直す

理科基礎で知識は思い出せるのに資料問題で迷ったら、何を変え、何を測ったかを図に戻しましょう。測定値の読み違いと知識の抜けを分け、苦手な箇所だけを短く練習する方法を紹介します。

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「用語は知っているのに」で終わらせない

理科基礎の問題を解き直して、用語集をめくったのに、また同じグラフで迷います。そんなときは解答を閉じて、図や表の上に「動かした条件」「読み取る量」と書き込んでみましょう。野外の観測を扱う問いなら、条件を自分で変えたとは限りません。「観測した場所」「その場所で測った量」と書き換えます。自分が説明できなくなったところが、復習の出発点です。

大学入試センターの理科の本試験問題からは、物理基礎、化学基礎、生物基礎、地学基礎の問題を選べます。自分が勉強する科目で、正誤に迷った図表を開いてください。次の自作例のうち、似た場面を扱うものを手がかりにして、選択肢を見る前に図を説明してみましょう。

物理基礎と化学基礎 式の隣に測ったものを書く

台車がまっすぐ進む様子を、横軸が時刻、縦軸が出発点からの位置のグラフに表したとします。右上がりの直線が途中から水平になりました。「高いところで止まった」と読む前に、縦軸が高さなのかを確かめましょう。ここで水平な区間が示すのは、時刻が進んでも位置が変わらないことです。縦軸を速度とした別のグラフなら、水平でも速度が正であれば台車は進み続けます。軸の名前だけを変えた図を隣に描くと、同じ線が別の動きを表すことを確かめられます。

食塩水に水を加えたあとの質量パーセント濃度を考える場合は、「食塩」「加えた水」「できた食塩水」のどれを量った値なのかを分けます。こぼさずに水だけを加えたとき、食塩の質量は変わりません。変わるのは水を含めた全体の質量です。計算する前に濃くなるか薄くなるかを予想してください。予想に反して濃くなったら、分母に水だけの質量を置かなかったかを見直せます。

生物基礎と地学基礎 比べられる条件をそろえる

生物基礎で、林の内側と林縁の植生を比べる調査を想像してください。記録に「林の内側で見つけた種が多かった」とあっても、調べた面積や観察にかけた時間が違えば、光の条件だけで説明するのは早計です。まず観察された違いを書き、「同じ面積を、同じ時期に調べたか」と確かめます。結果を説明しうる要因を、すでに確認した事実のように扱わないためです。

地学基礎で、離れた場所の柱状図を比べるときも似ています。地表から同じ深さに描かれている層を、そのまま同じ時期のものと決めていないでしょうか。地表の標高や間に挟まる層を読み、問題に示された鍵層など、離れた地点を結べる手がかりを探します。紙の上で横に線を引く前に、その線を引ける理由を短く言ってみましょう。

次に解く問題を、間違えた理由から選ぶ

「軸を取り違えた」と分かったら、次は条件が似ていて軸が違う図を選びます。「食塩水の全体を分母に置けなかった」なら、水を足す場面と、水だけが蒸発する場面を図で比べましょう。用語をもう一度覚える必要がある場合だけ、教科書の見出しに戻ります。間隔をあける復習には、答えそのものより「この縦軸は何か」「どの条件が同じか」という問いが使えます。

模試の復習ノートには、図を全部写さなくても構いません。誤って読んだ軸や条件だけを描き、その横に正しい読みを残します。知らない資料でも同じ問いを立て、選択肢の誤りを具体的な箇所で説明できたら、別の単元に移りましょう。

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よくある質問

用語と実験問題のどちらを先に復習しますか。

問いに出た用語を、実験の図の中で説明してみてください。意味を説明できなければ教科書へ、説明できても条件を取り違えるなら図表の読み直しへ戻ります。

解説の図をきれいに写したほうがよいですか。

測った場所や動かした条件を隠して、白紙に簡単に描き直してみましょう。見た目が違っても、必要な関係を自分で戻せるなら練習に使えます。

計算が合っているのに答えが違いました。

式に入れた値が何を表すか、答えに付けた単位が問われた量と合うかを見ます。目盛りを読み違えた場合と、そもそも別の量を計算した場合を分けましょう。

出典・参考資料

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