学習ガイド

共通テスト国語 現代文・古文・漢文で迷ったときの戻り方

本文を読み返しても選択肢を絞れないときは、何を確かめるかを先に決めましょう。現代文では表現の強さ、古文では動作の主、漢文では否定の及ぶ範囲に注目し、答えを選んだ理由を確かめます。

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選択肢を見比べる前に問いを短くする

国語の採点をして「結局、どちらの選択肢も本文に書いてある」と感じたら、迷った選択肢を隠して設問だけ読んでください。問われたのは心情そのものでしょうか、それともその心情が生じた理由でしょうか。答えの末尾を「と感じた」「からだ」と書き分けてみると、どんな材料を探すのかがはっきりします。大学入試センターが公開した国語の問題を使うときも、この作業は迷った設問に絞れます。

現代文では、表現の強さが変わった場所を探す

練習用に「歩道にベンチがあれば、坂道の途中でひと息つける人もいる」という文を考えます。「ベンチがあれば、坂を歩く誰もが楽になる」と言い換えてよいでしょうか。話題は同じでも、「人もいる」が「誰もが」に変わりました。また、休める場所があることと、歩く負担そのものが軽くなることにも違いがあります。選択肢を消すときは、「極端だから」で済ませず、どの表現とどの表現が食い違うかを対にしてみましょう。

小説の心情でも同じように、出来事と読み手の想像を分けます。手紙を読んで口を閉じた場面だけでは、人物が怒ったのか、言葉を探しているのかは決まりません。次の動作や直前のやり取りまで戻り、選んだ説明が自然につながるかを確かめます。文章の外から理由を足さないと成り立たない説明には印をつけて保留します。

古文では、誰から誰への動作かを書き込む

「姫君、文を見給ひて、女房を召す」という練習文なら、手紙を見た人と女房を呼ぶ人を、まず図にしてください。「女房を」の「を」は、女房が呼ばれる側にいる手がかりです。敬語が出たから身分の高そうな人物を選ぶ、と決めてしまうよりも、述語と助詞を組み合わせて読むと関係を確かめられます。

長い会話では、かぎ括弧の切れ目に仮の話者名を置きます。返事をした相手が途中で入れ替わっていないか、声をかけたのは誰かをたどりましょう。どうしても決まらない箇所は鉛筆で小さく候補を残せば十分です。後ろの文で相手の呼び方が分かったとき、その候補に戻ります。現代語訳を丸ごと作るより先に、設問が指す動作の主を確定できます。

漢文では、否定がどこまでかかるかを声に出す

「必ずしも然らず」を「決してそうではない」と訳したら、どこが変わるでしょうか。「いつもそうだとは限らない」というもとの文には、そうである場合も残ります。「決して」を入れると、その可能性まで消えてしまいます。選択肢を比べるときは、「例外があり得る」と余白に書いてから判断しましょう。句形の名前を思い出しただけでは見落としやすい違いです。

書き下し文ができたら、短いまとまりごとに区切って、否定されるのは行為なのか、その行為がいつでも成り立つことなのかを確かめます。人物の発言が続く場合は、だれかの主張を別の人物が退けていないかも見ます。反対意見を筆者の結論として読んでいないか、結びの文まで戻りましょう。

次の演習に持っていくメモを選ぶ

模試の復習ノートには、迷った選択肢をすべて写す代わりに「本文の語/選択肢の語」「動作の主/相手」「否定の範囲」のうち、判断を変えたものを記録します。別の文章を読む前にその部分だけ見返してください。間隔をあける復習に使うなら、表に短い原文、裏に自分が誤読した読み方を書きます。後日、どの語がその読みを許さないか説明できれば、同じ文章の答えを覚えたかどうかに左右されません。

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よくある質問

現代文の選択肢が本文と違う言葉でも選べますか。

言い換えたあとも、誰がどんな場面でそう考えたかが一致するかを確かめます。同じ語を使っていても、理由と結果が逆なら文意は変わります。

古文で主語が分からないたびに止まってしまいます。

次の動作を理解するために必要な箇所を先に確かめましょう。候補を仮に書いて読み進め、会話の受け答えや敬語の向きで判断できたところから戻ります。

漢文は口語訳を覚えれば十分ですか。

初めての文で、どの語を否定しているか、誰の発言かを説明してみましょう。訳を忘れても同じ意味を組み立てられるかが、練習の目安になります。

出典・参考資料

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