学習ガイド

共通テストの得点調整 対象科目と実施条件、換算表の見方

共通テストの得点調整は、対象となる選択科目の間に定められた差が生じ、その差が問題の難しさに由来すると認められた場合に行われます。対象科目、実施の発表、換算表の順に確かめましょう。

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比較するのは、同じ年度の決められた科目どうし

自己採点の後、「去年より平均点が下がったから、自分の点は上がるのでは」と気になることがあります。共通テストの得点調整では、同じ年度の本試験で、指定された選択科目どうしを比べます。あなたの点と全国平均の差や、同じ科目の昨年との差から加点を決める仕組みではありません。制度を設けた理由は、大学入試センターの得点調整の解説で確認できます。

まず受験した年度の受験案内を開き、「得点の調整」にある対象教科・科目を見ます。令和9年度の本試験では、地理歴史の探究を含む指定科目間、公民の指定科目間、理科の物理・化学・生物・地学の間をそれぞれ比較します。受験者数が1万人未満の科目は対象から除かれます。たとえば物理と化学を比べることはあっても、化学と英語をこの制度で比べることはありません。大学入試センター受験案内「試験実施後」

平均点差だけで決まるとは限らない

受験案内では、対象科目の得点差について、次のいずれかを条件としています。対象科目間で平均点差が20点以上ある場合、または、平均点差が15点以上あり、かつ段階表示の区分点差が20点以上ある場合です。いずれも、その差が試験問題の難易差に基づくと認められることが条件です。得点差の条件を満たしたように見えるだけで、実施が決まったとは判断できません。大学入試センター受験案内「得点の調整」

区分点は、科目ごとに、受験者を得点順に並べたときの段階の境目に当たる点数です。平均点を見れば、その科目を受けた人全体の平均は分かります。ただ、どの得点帯で科目間の差が広がったかまでは分かりません。段階の同じ境目を比べることで、平均点だけを見たときとは別の角度から差をとらえられます。

自分の点に何点足すかは、平均点差から求められない

調整には、分位点差縮小法という方法を使います。それぞれの科目で受験者を得点順に並べ、同じ割合の位置に当たる得点を比較して、その差を縮めます。受験案内では、元の点数を下げず、科目間の平均点の順序を保つこととしています。平均点が低い科目の全員に平均点差をそのまま足す、という計算はしません。得点調整の方法と考え方

たとえば、友人と同じ理科の科目を受けた場合でも、自己採点の点数が違えば、換算表で見る場所は違います。友人が自分の点をどう読み替えたかを聞いても、その差を自分の点に適用せず、自分の素点が載っている欄を確かめましょう。

発表後は、素点の横に換算結果を残す

その年度の大学入試センターの発表で、まず得点調整を実施するかを確かめます。実施する場合は、受験した科目名を照合して得点調整の換算表を開きます。「段階表示の換算表」は目的が違うので、資料名まで確認してください。対象となる場合は自己採点の素点を残し、隣に換算後の点を書きます。自己採点そのものに誤りがあれば、換算表に当てはめた結果も変わります。

志望先の配点で集計する作業は、この確認の後です。大学が科目に付ける重みを調べるときは傾斜配点の計算方法、試験自体の概要を確かめるときは共通テストの案内を参照してください。

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よくある質問

昨年より平均点が低い科目は調整されますか。

前年との比較は実施条件ではありません。同じ年度の本試験で、指定された科目間にどのような差が生じたかを見ます。

平均点の差を自己採点に加えてよいですか。

平均点差をそのまま加える計算はできません。大学入試センターの実施発表を確認し、対象となった場合はその科目の得点換算表を使ってください。

段階表示の換算表でも調整後の点が分かりますか。

段階表示は成績の位置づけを示すものです。調整後の得点を確認するには、実施が発表された科目について、得点調整用の換算表を開きます。

出典・参考資料

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