学習ガイド

大学受験の面接と志望理由書 自分の経験から答えを組み立てる

志望理由書と面接は、同じ経験を出発点にして準備できます。自分が見たことや試したことを書き出し、大学で調べたい問いにつなげます。書いた文章から質問を作り、面接では聞かれたことに合わせて具体的に答えましょう。

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「関心を持ちました」の手前にある場面を探す

「地域の課題を解決したいです」と書いたら、その言葉が自分の中で生まれた場面を思い出してみてください。たとえば、校内放送の取材で、地域の催しを知らなかったという生徒に会ったとします。何を疑問に思い、誰に話を聞き、考えがどう変わったでしょうか。出来事を思い出す段階では、入試向けの立派な言葉に整える必要はありません。

メモを「見聞きしたこと」「自分がしたこと」「まだ分からないこと」に分けます。取材班が作った番組なら、班全体の成果と、自分が担当した質問作りを区別しましょう。「地域の人に情報が届いていない」と広く言うより、「会場の近くに住む生徒も、掲示を見ていなかった」と書くほうが経験の輪郭が伝わります。

大学案内で、疑問を掘り下げられる場所を探す

志望学部の公式サイトを開き、募集要項の設問とアドミッション・ポリシーを読みます。続いて授業の内容や演習の進め方を確かめ、自分の疑問と重なる箇所を探します。「地域を学べる」だけでは、入学して何を調べたいのかが見えてきません。たとえば「人が普段どこで催しを知るのかを、聞き取りで確かめたい」と置くと、学びたい調査法がはっきりします。

授業名を挙げるなら、その名前の横に「そこで何を試したいか」を自分の言葉で書きます。概要から読み取れない活動まで、その授業でできると決めつけず、案内の記述と自分の希望を分けてください。複数の大学に出すときは、学部名だけを入れ替えず、設問から改めて読みます。

提出用の文章から、聞き返したくなる箇所を拾う

下書きを読んで「取材方法を工夫した」に線を引いたら、面接の練習では「もとの質問は何でしたか」「変えたらどんな答えが返ってきましたか」と聞いてもらいます。話す順序は、まず質問への答え、その後に状況や理由です。たとえば「催しを知っていますか」から「最近見た案内はどこにありましたか」に尋ね方を変えた、と内容を示せば、「工夫した」の意味が聞き手に届きます。

家で練習するなら、質問する人に提出文の写しを渡し、答えを聞いて気になった点を、続けて尋ねてもらいましょう。大学を調べたうえで先生や家族と模擬面接を行う方法は、College Boardの面接準備の案内でも紹介されています。

答えに詰まった言葉を、次の推敲に使う

「地域に貢献とは、具体的に何を指していますか」と聞かれて詰まったら、難しい言い換えを覚えるより、志望理由書のその箇所に戻ります。まだ取り組んでいないことなら、これまでの経験と、今後確かめたいことを分けて答えます。聞かれた言葉の意味が取れなかった場合は、自分がどう受け取ったかを短く伝えて、質問の意図を確認して構いません。

提出後は最終版を手元に残しましょう。模擬面接の後、その場で答えられなかった質問を書き留め、次に話すときは原稿を閉じます。相手に結論が伝わる文章の見直しには小論文の書き方、先生に下書きを渡す日や面接練習を組み込むには週間計画の立て方も参考になります。

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よくある質問

目立った実績がなくても志望理由は書けますか。

日常の授業や係活動でも、そのとき何に気づき、何を調べたかをたどれます。役職名や賞の有無より、自分が詳しく話せる場面を選びます。

面接では提出した文章をそのまま言えばよいですか。

文章は事実を確かめるために使います。質問を聞いたら、先にその答えを述べ、必要な背景を足してください。

練習相手に何を頼めばよいですか。

志望理由書を初めて読むつもりで、意味が曖昧な言葉や、もっと聞きたい場面に印を付けてもらいましょう。そこから質問してもらいます。

出典・参考資料

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