大学受験の物理・化学は何から始める? つまずきで決める勉強の順番
物理と化学の勉強は、今の問題を解くために何が足りないかを見て順番を決めます。物理は物体にはたらく力、化学は扱う量と単位を確かめ、止まったところだけ教科書に戻る方法を考えます。
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苦手な教科を決める前に、手が止まる場所を見る
物理の斜面の問題と、化学の溶液の問題を開いてみましょう。答えまで出さず、まずは問題文から図か式を書き始めます。物理は図が描けても力の向きが決まらず、化学は求める量は分かっても単位をそろえられません。こうして比べると、「物理が苦手」「化学が遅れている」よりも、先に取り組む内容が具体的になります。
両方を受験に使うなら、今習っている範囲から並行して進められます。学校で扱っている単元も手がかりにして、先に直すと目の前の演習を再開できる箇所を選びます。演習に入れる単元には問題を、前提が足りない単元には教科書と基本例題を用意します。
物理では「何の運動か」を決めてから式を置く
斜面を滑る箱なら、調べる物体を箱に決め、斜面と箱を横から描きます。重力は鉛直下向き、垂直抗力は斜面に垂直です。ここで図を閉じて公式を探す前に、運動を調べたい方向に軸を書き込みます。斜面に沿う方向の運動を考えるのか、面に垂直な方向の力のつり合いを見るのかで、書く式の意味が変わります。
力の矢印が描けない場合は、力の種類と、どの物体がその力を及ぼすのかを教科書で確かめます。矢印は描けるのに符号が合わない場合は、先へ進むより、正の向きを書き直して各成分を読み直します。解いた後には「もし斜面が滑らかでなかったら、図のどこを変えるか」と考えてみましょう。条件が変わると、覚えた式のどこから組み立て直すのかが見えてきます。
化学では、比べたい量の単位まで戻る
濃度と体積から溶質の物質量を出す場面を考えます。モル濃度の分母は溶液の体積です。問題文の体積がミリリットルなら、リットルにそろえてから、モル濃度と掛け合わせます。溶媒の体積を使っていないか、答えに物質量の単位が残るかも確かめます。単位を書いた時点で手が止まるなら、複雑な反応の問題を増やすより、この換算を先に練習しましょう。
物質量を出せるのに反応後の量が合わないときは、反応式の係数を見直します。係数が表すのは反応する物質量の比です。最初に混ぜた量の比と混同していないか、反応の前後を別の行に書くと確かめられます。有機化学の構造を扱う日は、同じ書き方にこだわらず、反応によってどの部分が変わったかを構造式に書き込みます。
次の単元に進む目安は、自分で最初の判断ができること
解説を閉じ、似た問題で力の図や単位の変換を白紙から書いてみます。答えが合ったかに加えて「なぜこの向きか」「なぜこの体積を使うのか」を説明できたら、その先の演習に進みます。例題と自力で解く問題を交互に扱う方法は、米国教育省教育科学研究所の学習指導資料にも示されています。
次に開くページには「力学を復習」ではなく「斜面に垂直な向きの力を書き出す」のように課題を残します。時間を空けて類題に戻る日は復習の間隔の決め方を、物理と化学の課題を日程に入れるときは週間計画の立て方を参照してください。
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よくある質問
物理を終えてから化学に進むべきですか。
両方を使うなら、教科の終わりを待たず、授業範囲やつまずきに応じて並行して進められます。どちらかに時間をかけた日も、もう片方で次に扱う課題を残しておきます。
例題の解説は分かるのに類題が解けません。
式を書く前の判断を言葉にしてみてください。対象となる物体、反応する物質、使える条件など、解説が短く済ませている箇所を自分で決める練習に戻ります。
公式や反応式は、先に全部覚えるべきですか。
今の単元で必要なものを選び、使う条件や物質の変化と一緒に確認します。式が書けても使いどころが分からなければ、簡単な例題で確かめます。
出典・参考資料
- Organizing Instruction and Study to Improve Student Learning · 米国教育省教育科学研究所 · 2007

