学習ガイド

日本史・世界史の通史の勉強法 出来事の順序とつながりをつかむ

通史を読むときは、出来事の前後で誰の暮らしや立場が変わったかを考えます。日本史はひとつの変化をたどり、世界史は同じ時期の地域を横に結びます。教科書を閉じて説明すると、読み返す場所を絞れます。

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読み進める前に「何が変わったか」を決める

教科書で用語に線を引いたのに、出来事の並べ替えになると手が止まります。そんなときは、章を開く前に見出しと最後の段落を読んでみましょう。始めと終わりを比べ、政治の仕組み、物の流れ、人々の暮らしのうち、何が変わった話なのかを見定めます。問いを持って本文に戻ると、人名も制度名も「いつ出てきた単語か」以上の意味を持ちます。

たとえば開港を扱う章なら、「外国との取引が広がったとき、生産する人や商人にどんな変化があったか」を読み始めの問いにできます。本文や資料で直接確かめたことはノートの上段に、自分が理由として推測したことは下段に書きます。同じ時期に起きたというだけで、一方を他方の原因にしてしまうのを防げます。

日本史では、同じ立場の人から前後を見比べる

政治の話から経済の話に移ると流れを見失う場合は、見る立場を固定します。たとえば、年貢を扱う章から地租改正を扱う章へ進むなら、「誰が、何を基準に、どのように納めたか」を教科書の記述に沿って比べます。制度の違いを自分で説明できると、似た用語も区別しやすくなります。

順序を確かめるときは、出来事を書いた紙を並べ、隣り合う紙の間に短い説明を添えてみます。「その後」としか書けなかったら、必ずしも間違いではありません。因果関係が教科書から読み取れるのか、それとも順序だけが分かっているのかを見分ける機会にしましょう。

世界史では、地域をまたぐ人や物を手がかりにする

地域別に読むと筋は追えるのに、別の地域では何が起きていたか見えにくいことがあります。そんなときは、教科書から交易路や港が分かる地図を選び、扱っている時期を先に確かめます。綿製品を例にするなら、綿花の産地、布を織った場所、運ばれた先を別々に探します。国名が同じ段落に出てきたというだけで、地図の上に交易路を描き足さないようにします。

年表の同じ行に地域を並べるのは、時期が重なると確かめられた範囲だけで十分です。横の欄を埋めるために関係の薄い出来事を拾うより、どこで人が出会い、何が移動したかを図の横に書きましょう。地域を移った後で最初のページに戻れるよう、地図の題名も控えておきます。

翌日は、見出しだけを見て説明してみる

教科書を閉じ、見出しを手がかりに「その前はどうだったか」「何が変わったか」「どこまで資料から確かめられるか」を話してみます。名前は言えたのに変化を説明できなかった箇所だけを開き直します。理由を説明する問いを使うことや、学んだ内容を思い出す練習は、米国教育省教育科学研究所の学習指導資料でも紹介されています。

通史のノートには、正しい答えを丸ごと写す代わりに「交易の相手を逆にした」「新旧の制度で納め方を混同した」と記しておきます。その言葉から問いを作れば、次に戻った日に理解を確かめられます。戻る日を決めるには復習の間隔の決め方、演習で初めて気づいた混同を整理するには模試の振り返り方を使えます。

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よくある質問

教科書を読んでも固有名詞が頭に入りません。

その人物や組織が何をしたかを短い文にしてみます。名前を埋めるだけでは前後関係が曖昧なときは、同じ章の冒頭と結末を読み直しましょう。

世界史は地域別と年代順のどちらで勉強しますか。

ひとつの地域を追ったあと、ほかの地域との接点が出てきたところで同じ時期に横へ移る方法があります。関係が見えにくい場所は地図も開きましょう。

年表を自分で作ったほうがよいですか。

順序や地域の取り違えが起きた範囲に限って作ると使いやすくなります。教科書の年表を写すより、抜けていた接点を思い出す練習に使いましょう。

出典・参考資料

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