模試の答案から作る大学受験の勉強計画
長期の勉強計画は、直近の模試で考え方が途切れた箇所を探すところから始めます。受験科目に照らして優先順位を決め、練習内容と、後日できるようになったかを確かめる課題を対にして予定表に入れましょう。
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成績表の横に問題冊子を置く
模試の成績表を受け取ったら、合計点を手帳に写す前に問題冊子と自分の答案を並べてみましょう。同じ失点でも、習った内容を忘れていたのか、知っている式を使う場面に気づかなかったのかで、次にやる作業が変わります。鉛筆の跡が途切れたところを探し、そのとき何を考えていたかを余白に書いてください。
大学入学共通テストに向けた数学の演習なら、資料から式を作る設問で、式を立てる前と立てた後を分けて点検できます。計算は合っていても、グラフの横軸を読み違えたために答えがずれることがあります。こういう場合に計画へ入れるのは計算ドリルを増やすことより、軸と単位を確認してから式を書く練習です。
志望校で使う科目と答案を突き合わせる
志望する学部の募集要項を開き、自分が選ぶ方式の必要科目を確かめましょう。その科目の答案から、別の単元でも繰り返し出てくるつまずきを探します。理科で実験条件を読み落とし、数学でも「一定」という条件を見逃したなら、問題文の条件を短く書き出す練習を共通の課題にできます。
授業でこれから習う単元と、習ったのに使い方が曖昧な単元は分けて控えます。これから習う内容には「授業後に例題を解く」と印をつけ、今週の自習時間は手を動かせる範囲に使いましょう。定期考査や学校行事で忙しい週を手帳で確認し、自習時間が取れる週に記述の添削や長めの演習を置きます。
練習と確認を別々に設計する
練習では手本を見ながら、つまずいた手順をたどり直してかまいません。確認のときは、同じ解答の再現で済まないように、初めて見る資料を用意します。「条件を拾えるようになった」という目標なら、条件を自分で書き出し、どの式に使ったかを説明できる答案が目印です。
教育研究団体EEFのガイダンスは、学習を計画し、途中の様子を点検し、結果を評価する手順を取り上げています。途中の点検には、うまくいかなかった例も使えます。条件は拾えたのに式に結び付かないなら、次の課題は資料の読み直しから、式が表す量を説明する練習へ変えましょう。
計画の例 資料を読んで式にする練習
最初の週は20分の枠で、模試のグラフに軸名と単位を書き込み、どの値から何を求めたかをノートに残します。別の日に15分取り、学校のプリントの別のグラフで同じ読み取りを試します。
次の週は30分の枠を取り、表から必要な列を選んで式を書きます。余った時間は新しい設問に進めず、不要な列を外した理由を説明するために使います。翌週は初見の資料を混ぜて、見出しを読んでから計算に移れたかを確認します。
次の模試で何を比べるか決めておく
点数の変化だけでは、練習で身についた手順まで見えません。次の模試の後で比べたい部分を決め、自分の答案を取っておきましょう。英語なら根拠の場所、理科なら対照実験でそろえた条件というように、目で見て比べられる跡を残します。正答した問題でも判断に迷ったところは、先生に「ここからどの条件を使いますか」と質問できます。
実際の曜日に落とし込むときは、週間計画の組み立て方に沿って授業や部活の予定を先に入れます。学期全体には練習の順序を書き、今週の欄には使う教材と確かめ方を書くと、教材が変わっても計画を手直ししやすくなります。
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よくある質問
苦手な科目から始めればよいですか。
志望校で使う科目を確認したうえで、直近の答案に繰り返し現れるつまずきを探します。次の学習時間に取り組める範囲まで、復習する内容を絞りましょう。
正解した問題も計画に入れますか。
根拠を説明できず偶然選んだ問題には印をつけ、条件を変えた問題で確かめます。解き方を説明できれば、間を空けて確認する課題に回せます。
模試がしばらくないときはどうしますか。
学校の演習プリントから初めて見る問題を選びます。前と同じ観点で答案を比べれば、練習方法を続けるか見直すかの材料になります。
出典・参考資料
- Metacognition and Self-Regulated Learning · Education Endowment Foundation

